ジリオネアズ・シェアーズ・ファンドでは最適な委託保証金率を以下の様に考え、
この値を下回らない様リスク管理を行っております。
(最適な委託保証金率の計算フォームはこちら)
委託保証金率とは以下の様に定義されます。
委託保証金率=(委託保証金現金+代用有価証券×掛目−諸経費−信用評価損)/建代金合計
株価が暴落するシーンを想定し代用有価証券と建玉が一律s%下落した時、
最低委託保証金率50%を下回らないようにする建玉はいくらかを考えます。
その時の委託保証金率が暴落時のリスクを考慮し、かつ利益の最大化を望める最適値となります。(ここでは報道を織り込み最低委託保証金率を50%とします)
まずは基本事項
担保の合計(円):T(実質委託保証金ではなく現物評価額と現金の合計)
暴落で想定される値下がり率:s(s<0)
掛目:k
担保に占める現金の比率:c
委託保証金率:i
最低委託保証金率:0.5
担保に対する建玉の倍率:x
とすると
委託保証金現金(円):cT
掛目適用後の代用有価証券(円):k(1−c)T
建玉(円):xT
暴落時の代用有価証券(円):(1+s)k(1−c)T
暴落時の信用評価損(円):sxT
となります。
ここで委託保証金率を簡単のため諸経費を省くと
委託保証金率=(委託保証金現金+代用有価証券+信用評価損)/建玉・・・(1)
となり、最低委託保証金率を下回らない式にすると
最低委託保証金率<(委託保証金現金+代用有価証券+信用評価損)/建玉・・・(2)
となります。変数にすると、
0.5<(cT+(1+s)k(1−c)T+sxT)/xT・・・(3)
これをxについて解くと
x<(c+(1+s)k(1−c))/(0.5−s)・・・(4)
となります。
ここで担保に占める現金の比率c、暴落で想定される値下がり率s、掛目kを代入するとxが求まります。
例えばAさんは株式時価評価額が400万円、現金100万円あったとします。
Aさんの担保の合計は500万円で、現金の比率は20.0%なのでc=0.2。
暴落で想定される値下がり率を20%とし、掛目も報道を織り込み70%とすると、s=−0.2、k=0.7を入れると、x=0.926となります。
Aさんの担保の合計は500万円なので、これにx=0.926をかけて、462万円まで建てても一律20%下げる暴落時でもしのげることになります。
この暴落前の委託保証金率iが最適値となりますので、(1)式を変数の式にすると
i=(cT+(1+s)k(1−c)T+sxT)/xT・・・(5)
値下がり率sに0を代入し、Tは約分されて次のようになります。
i=(c+k(1−c))/x・・・(6)
Aさんの場合はc=0.2、k=0.7、x=0.926なので、
i=0.821、つまり82.1%が最適な委託保証金率となります。
担保に占めるキャッシュの比率やポートフォリオ構成銘柄のボラティリティは人それぞれです。
つまりcやsは人によって違います。例えば新興の割合が多い人はsを30%と想定するかもしれません。
cやsが人それぞれということは(4)(6)式からわかるように最適な委託保証金率も人それぞれとなります。
ここで注意が必要なのは暴落時に備えて最適な委託保証金率を割り込まないようにリスク管理することです。
例えばじわじわ下がってきて最適値を割り込んだら、最適値を上回るようポジションを減らさなければなりません。
