エイチ・エス証券の処分勧告で思うブックビルディングのそもそもの問題

監視委、エイチ・エス証券への処分を金融庁に勧告

 証券取引等監視委員会は23日、証券取引法に違反したとしてエイチ・エス証券と元部長1人を行政処分するよう金融庁に勧告した。2004年に同社が主幹事証券を務めた投資会社の21LADYの新規上場の際に、不当に高い公募価格の設定に同意したことが投資家保護の要件を満たしていないと判断した。
エイチ・エス証券の仮条件決定プロセスは間違っていたのは事実でエイチ・エス証券は処分されて当然でしょう。

ところで。

1つ大きな問題を忘れていていると思います。

21LADYの仮条件は90,000円~110,000円で、上限で決まっているんですよ!
「110,000円以上でも買いたい!」と多くの投資家が申し込んだわけです。
つまり110,000円という価格は市場も追認していることになります。

では何故割高な価格でも投資家は110,000円で応募するという過ちを犯したのでしょう?

答えは簡単です。今のブックビルディングが機能してないからです。

「当たった!はずれた!」の馬鹿げた宝くじ状態で、市場原理のかけらもありません。
そのため何でもいいから上限で申し込む投資家が出てくるのです。

本来もっと多く資金調達できたはずの企業にとってもとんだ迷惑です。

ブックビルディングを機能させるには仮条件の上限に集中したら、上限に集中しなくなるまで仮条件を設定し直すという本来の姿にすべきです。

zillionaireとしては幹事証券に口座がないと申し込めないブックビルディング方式は不要と思ってます。
主幹事証券会社は基準値を決めて、いきなり上場させればいいんです。
最良買い気配値の数量が公開株数以下になったら寄り付きで後は通常通り取引。
こうすれば投資家は幹事証券に口座がなくても参加できるし、企業にとっても市場が決めた初値×公募株数分の資金調達ができて、ベストじゃないでしょうか?

Googleのオークション形式に近いかもしれません。

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コメント(2)

こんにちは、全く同感です。
上限価格を押さえ込んで、「買えば上がる」という雰囲気を演出しているのは、証券会社の営業戦略だろうということも容易に想像が付きます。
「投信を多く買ってくれる優良顧客に優先的に割り当てる」なんてのは普通に行われているようですからね・・・。
上場企業側も下手なことを言って上場自体に悪影響を出してしまうと元も子もないので泣き寝入りするしかありません。
しょうもないIPOが多発するのも営業戦略上、IPO企業を確保するためでしょうね。

個人投資家は証券会社に利用されて喜んでいるという情けない構図になりますね(^^;

Pletsさんこんばんは!

さらなる視点の提供ありがとうございます。
もっと多く資金を調達できたはずの企業がいる一方で、実力に見合わない多額の資金を得てしまったしょうもないIPO企業もいるわけですね。

完全に市場を歪めているこの制度をSESCはどう考えているのでしょう?
投資家保護と並んで公平公正なことも重要視して欲しいですね。

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